桜座備忘録

「楽屋裏」

いよいよ出番という時、僕より舞台監督の斎藤君の方が泣きそうで僕も胸が熱くなりました
「やばい、泣きそうです」と言っていたんだ
自分のことのように思ってくれる人、そしてそんな同じ思いの人たちが会場にも沢山いることを斎藤君はお客さんの入りを見て知っていたから その場所に今から向かう僕のことを本当に喜んでくれたんだと思います
その時が蘇るような一枚の写真
そんな彼が舞台袖の見えるとこにいたから僕は思い切って飛ぶことが出来ました
思い出して行こう

photo by 渡辺保彦