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1月半ばになると思いだす
幾つになっても思い出してしまう
毎年一月半ばになると身体が思い出して 会いたくなる
意識しだすと加速する
もう28年も経つというのに
「エクラン」や「伊東くん」という歌に出てくる妹のお話
伊東くんは当時妹が付き合っていたフィアンセ
結婚の約束までしていたのだけど病に倒れてしまいました
当時僕は25歳、妹は23歳、23歳の誕生日を迎えて間も無く亡くなった
その入院が1月半ばでした
相模原の病院から連絡があり 行くと 辛い宣告
大学病院へ転院し治療開始
放射線治療など始まりました
山梨の病院で治療をと相談されましたが
フィアンセの彼の近くがいいと思い
僕は通いました
あまり頻繁に行くと不安がられるので近くで見守る事が多かった
母も入院していたで 家族僕一人でした
1月~4月24日まで続きました
頻繁に行くようになり 会社も休むとが多くなり結局辞めてしまいました
とうとう妹には病気のことは告げられなかったけど、日記を見ると 全部知っていました
たまに あれ買って来て と行って 僕を病院の外へ行かせてくれる優しさに 泣きました
バレンタインの時は病院の先生にあげたいからと バレンタインのチョコを買って来てと 僕に外の空気を吸わせてくれました
全部知ってた事を知ると余計に泣けて来ました
一月に病院へ呼び出され話を聞き あの時の空気、そして春になり桜が咲き 桜が終わって行く この時期になると花粉症みたいに心がグズグズ風邪をひいたみたいになります
幾つになっても思い出してグズグズしてしまう
その時の事を知ってる人がいないことや、何か他にも出来ることがあったのでは、と苛まれてしまう
最後の最後に奇跡が起きた
甲府の病院に入院中の母が いつも使っているタクシーの人に頼んで 相模原の病院へやって来たのです
母は躁鬱病、その時もテンションが高く 自分の名前すら言えないような状態でした
でも母はタクシーを飛ばし 娘の病院へやって来て
なんと 息をひきとる時に 娘の隣にいたのです
奇跡が起きました
妹が連れて来たのかもしれません
今思い出しても鳥肌が立ちます
母親 ってすごい
何が起きたのか夢のような出来事でした
一月になると身体が反応してしまいます
正月の忙しさが落ち着く半ば頃からザワザワしだし心がグズグズし出します
もういいだろうと思っていても いつのまにか閉じていたり
閉じないようにいろいろあれこれと試して行きます
歌を歌うエネルギーとなっています
「エクラン」という歌は 岩崎けんいちの原点となっています
待ち合わせ場所はエクランの前♪
悲しみを、乗り越えよ
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